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ロビイングと営業の違い|製品を売るか、ルールの形成に働きかけるか

ロビイングと営業の違いとは

ロビイングと営業の違いは、何を対象に働きかけるかにある。営業が製品やサービスを顧客に販売する活動であるのに対し、ロビイングは製品が売れやすい市場ルール(制度)の形成に働きかける活動である。言い換えれば、営業は既存のルールの中で売る活動であり、ロビイングはルールそのものに影響を与える活動である。

共通点:いずれも外部に働きかける活動

ロビイングと営業は性質が大きく異なるように見えるが、いずれも自社の利益を実現するために外部に働きかける活動であるという共通点を持つ。営業は顧客に働きかけて購買を促し、ロビイングは政策決定者に働きかけて制度や政策の方向性に影響を与える。対象は異なるものの、外部への影響を通じて成果を得るという構造は共通している。

違い①:対象(顧客か政策決定者か)

営業の対象は顧客であり、製品やサービスの価値を伝えて購入してもらうことが目的となるのに対し、ロビイングの対象は政府や議会などの政策決定者であり、制度や規制の方向性に影響を与えることが目的となる。

違い②:扱うもの(製品かルールか)

営業が扱うのは製品やサービスであり、価格や品質、機能などをもとに競争が行われるのに対し、ロビイングが扱うのは法律や規制といった市場ルールであり、市場全体の構造に影響を及ぼす点に特徴がある。

違い③:時間軸(短期か中長期か)

営業活動は比較的短期で成果が現れやすく、顧客との個別取引を通じて結果が可視化されるのに対し、ロビイングは中長期的な活動であり、制度変更には時間がかかり、その効果も段階的に現れる。

ロビイングと営業の関係

ロビイングと営業は対立するものではなく、役割の異なる活動である。営業は既存のルールの中で競争に勝つための活動であり、ロビイングはそのルール自体に働きかけることで競争環境に影響を与える活動である。この意味で、ロビイングは営業の前提条件を整える活動ともいえる。

まとめ

ロビイングと営業の違いは、製品を売るか、ルールの形成に働きかけるかにある。営業が既存の市場環境の中で成果を上げる活動であるのに対し、ロビイングは市場環境そのものに働きかける活動であり、両者を切り分けて理解することは企業戦略を考えるうえで重要である。